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六連の短い雷鳥、春夏秋冬[2010年]

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今年のダイヤ改正から六両編成になった「雷鳥」号。
「雷鳥らしくない」「写真の収まりが悪い」「事実上、雷鳥は終わっている」などと悪評の多い編成でしたが、それももう終わり。
実質一年も走らなかったこの不自然な編成は今考えると結構貴重だったのでは?と思います。

そんな今年の妙ちくりんな「雷鳥」号の姿を振り返りました。
ほとんどが「日本海」のおまけとしてついてきたものばかりですが、不思議と雷鳥の方が光線状態が良いケースが多かったです。
多くの人の願望が入ると曇り、願望が抜けると晴れるものです。
意思と気候には目に見えない関連性があるのではないかと思えるほどでした。
そして、これは「日本海」と同じなのですが、朝に上り、夕方に下る編成であるが故、
左の顔ばかりになってしまったのもこうまとめてみると不自然な感じがします。

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特急「雷鳥」

清水(しょうず)の桜と「雷鳥」号。

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特急「雷鳥」

新旭の菜の花畑と「雷鳥」号。
目が痛くなるほどの黄色の世界でした。

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特急「雷鳥」

おぼろげながら、近江中庄水鏡
結局、きっちりとした水鏡は撮れずじまいでした。

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特急「雷鳥」

日没後の島本のレンゲ畑、夏至のころには日が当たるかな?
同じ大阪でもこのあたりは人も穏やかで、のんびりしていて良いですね。

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特急「雷鳥」

黄金色に染まった田んぼを前景に「雷鳥」が駆ける。

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特急「雷鳥」

「雷鳥」と蕎麦畑の組み合わせも今年で最後。

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特急「雷鳥」

美しいマキノの紅葉。
関西の鉄道風景では一級品の美しさだと思うのですが、撮影者は滅多におりません。
そこに突然顔を出す「雷鳥」号。この紅葉の中でも見事に映えるそのデザインは見事です。
最近の葬式のようなデザインの列車だと心に響く感動がないんですよね。色って不思議です。

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特急「雷鳥」

白く染まった比良山。「雷鳥」通過時間までは大抵雪が溶けてしまうのですが、今日は何とか残ってくれました。
ところで、「日本海」のついでに撮影していた六連雷鳥ですが、湖西の地でこの色の列車を見ることは永遠にないでしょう。
形ある物は必ず滅びるとはいえど、消失の過程はなかなか寂しいものであります。
「目の前にあること」と「無くなっているであろう将来への寂しさ」が、やがて「もう見ることができない今」に移り変わるわけですが、
常にその中で生かざるを得ない人間は、しみじみと辛いものなのだなと思う次第でありました。

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