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「海の見える俯瞰がある」「タイムスリップした錯覚に陥る」という話を聞いてふと訪れた紀州鉄道。 もうすでに新しい車両に代わっていると思いきや、ずっと昔に乗ったことがあるキハ603がまだ元気に走っていました。 当時はそんなに古くは感じなかったけれど、今見るとレトロそのもの。正直、よく動いているな…と思わせるくらいの代物でした。 周囲も古い建物が立ち並び、確かに30年くらいはタイムスリップしたかのよう。 ちょっと国道まで出てしまえば「いつもの風景」になってしまうのですが、その表裏一体の不思議な融合空間がこの紀州鉄道の魅力なのでした。 時は2009年8月上旬。キハ603は廃車の噂が飛び交い、よく撮影者から「いつまで走るの?」と聞かれましたが、実際は当の紀州鉄道すら知りませんでした。 せっかく出会えたのに、またお別れとなってしまうのかとガッカリしましたが、それでも平成の時代に昭和初期の雰囲気を味わえたことに感謝の一言です。 |
花でいっぱいの紀州の夏。すがすがしい晴天の下、キハ603がやってきました。 |
真っ赤な花も咲き乱れ。 |
稲穂の絨毯の中をゆく。紀州が一番輝く季節。 |
住宅地の中を這うように走る。これぞ紀州鉄道と言える光景です。 |
亀山城跡からの風景。終日逆光ですが、紀州鉄道のすべてが見えました。 |
まるで廃線跡のよう。でも列車は頻繁にやって来ます。 |
家の裏には列車が停まっている・・・そんな感じです。 |
けだるい夏の昼間、のんびりした時間が流れていきます。 |
列車が走り去ると、車、自転車、子供連れと人々が頻繁に踏切を渡ります。 |
実り豊かな大地。 |
どちらの「道」も気になります。 |
小さな鉄橋を走る。 |
安全運行を守る小さな仕掛け。 |
西御坊駅付近は、住宅街のまっただ中を走ります。一瞬顔を見せたキハ603。 |
残照に染まる御坊の町。 |
夜、キハ603の車内はまさに神秘空間。木の香りとオレンジ色に染まった車内が出迎えてくれます。 |
片方の車内灯は電球切れかな。 |
西御坊駅の夜。人気のない寂しげな雰囲気でした。 |
鮮魚屋さんも閉店準備。今日も一日お疲れさまでした。 |
西御坊駅を出発する。 |
昔乗ったことのあるキハ604。久々の再会でしたが、もう彼は動きません。 |
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