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モロッコの砂漠に行こう(4) |
ようやくフナ広場まで戻ってきました。観光客の姿を見るとホッとします。 「迷う」ということは、本当に辛いことなのですね。 出てしまえば、「なんてことは無かったよ〜」などと言えますけど、迷っている間は必死なのです。 今いる場所が分かって、見通しを立てると言うことは楽に生きるコツなのかな? 日本では山の中もよくうろつきますが、自分の居場所が分からない時ほどシンドイことはありません。 逆に道筋が見えると身体が急に軽くなりますから、精神的な作用は本当に大きなものです。 モロッコの旅と言うのは、街に入るときの「魅惑」、独特な文化を感じる「エキゾチック」、路地の複雑さの「迷い」と抜け出した時の「安堵感」が入り混じっています。 そのような「苦しさ」を伴いつつも、結局は「魅惑」と「エキゾチック」を強めてしまう。 陰陽五行説とまでは言いませんが、そのメリハリがモロッコの魅力なのでしょう。 スークでは全ての店が閉まっていましたが、フナ広場では観光客目当ての店が開いていました。 私がスークで迷っている間に、店の準備が進められていたのですね。 フナ市場名物・ストリートパフォーマンスも所々行われています。 ただ、写真集などで見るような口から火を吐くような派手なパフォーマンスは見当たりませんでした。 コブラ遣いや、写真のようにリングのついた釣り竿でコーラ瓶を釣り上げるありきたりなものばかり。 年末年始ということもあるのでしょうね。 こんな物でも写真を撮るとお金を取られてしまいそうな気配でしたので、こっそり一枚撮ってあとは自粛です。 |
昼食時とあってか、屋台は大忙しでした。 こんな様子を見ていると食べたくなってしまいますね。 |
というわけで、昨晩に続いてカバブです。 知り合ったフランス人夫妻と一緒に昼食にしました。 パリから来たという彼らは、3週間ほどの休暇でモロッコ全土を巡るのだとか。 日本でいえばちょっとバンコクに・・・といった感覚のようですが、3週間というのは羨ましいですね。 「私の休暇は12日・・・」と言うと、「信じられない(短さ)!」と言われました。 これでもかなり長いはずなのですけど、欧州では3週間位の休暇は普通なのです。 確かに我々が北海道を3週間旅している中で、1週間ほどで帰ってしまう欧州人がいれば確かにそう思うでしょう。 今度生まれるときは、欧州に生まれたいですね〜 |
フナ広場周辺では市場が開いているようでしたが、全て観光客目当ての店ばかりでした。 |
そして、再び迷いのスークへ。 やがて夕方が建物を照らし出すようになりました。 まだあちこちで羊を焼いています。 |
暗くなってきたので、再びスークを脱出し、旧市街南部の宮殿群を巡りました。 どの建物も壁や天井の装飾が美しく、目を奪われましたが、すぐに飽きてしまいました。 私にはやはり外の方が良いようです。 装飾されたガラスのコップ。 一つ一つはそれなりに雑なのですが、こうして並べると美しく見えますね。 外国で見るこの手のモノは、買って帰ると大抵後悔します。 その場の環境がそうさせるのか・・・やはり現地で見るのが一番です。 |
ぶらりフナ広場を目指す地元の人々。年始の準備を終えた安堵の一時。 どこか懐かしいマラケシュの夕暮れです。 |
「Zzzzzzz・・・」 |
夕暮れのフナ広場。パフォーマーの周辺には大勢の人々が集まっています。 スピーカーを使って大声を張り上げるパフォーマー。 じっと見ていても、何をしているのか分かりません。 周囲はどんどん暗くなっていきます。 それに伴って、人々もどんどん増えていきます。 年越しのカウントダウンもきっと行われることでしょう。 そのままここに居たい気分でしたが、明日はいよいよ砂漠を目指します。 早く寝た方が良さそうです。 そして、この心地よい肌寒さが明日には極寒になってやしないか?と不安になってきましたので、ドバイで手に入らなかったセーターを一枚購入しました。 露店の投げ売り状態のもので、デザインは最悪・・・ ロクな品質ではなかったですが、Tシャツとジャケットだけではちょっと不安ですよね。 |
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