「日本海」通過15分前。おばさんがやって来て、「作業したいのだけど」と目の前の稲を刈りはじめました。
おばさんの帽子がファインダーのなかに大きく入り、撮影者共々苦笑い。しかし、こちらはたかが趣味、注文できる立場ではありません。
成り行きに任せることにしました。すると今度は、稲刈り機の登場!本格的に刈り取りが始まってしまいました。
通過10分前。「これはもう駄目かも。」
稲刈り機は外周を反時計回りにグルッと一周、そして、我々のすぐ目の前に差し掛かったまさにその時、「日本海」の姿が見えてきました。
なんという絶妙なタイミング、ここで稲刈り機が止まったらアウトだな。
機械の隙間から見える「日本海」を見ながら、日頃の行いの悪さを悔やみました。
しかし、間一髪、稲刈り機が通り過ぎた直後にシャッターポイントとなり、何とか撮影に成功。
左の撮影者と顔を見合せます。「危なかったね〜」。左下の黒くなった部分はつい先ほどに刈り取られた痕跡なのです。
ところが右の方は・・・可哀そうなことに、稲刈り機を前になすすべもなく、撃沈されていました。
こんなこともあるのですね。シャッターを切るまで何が起こるかわかりません。
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