一時、鵜川ではダム上にある山からの俯瞰が流行りましたが、まだ上に撮影ポイントは2か所あります。
写真は、そのうちの最上段からの映像です。
この俯瞰は大変です。アプローチが難しく、一部道がありません。道中は滑りやすく、転んで流血したこともあります。動物との遭遇率も高いですね。シカやアライグマはもちろん、熊の引っ掻き傷があちこちに見られます。そして、被写体との距離が長いため、少しでも空気が霞むとアウトです。さらに、「日本海」が通るころにはどんどん暗くなってきますから、すぐに帰れるよう荷物をまとめておかなければなりません。
夕暮れの山中は、怖いものです。「地上」よりも一段と暗く感じられます。この日も不安な気持ちで撮影していましたが、ふと下の山を見ると赤く動くモノが・・・赤いジャケットを着た「ヒト」のようです。そして、他に2人の「おっさん」が確認できました。三脚も見えましたので鉄ちゃんであることは間違いなさそうです。同じようなことを考えている人はいるものですね。何よりも下に撮影ポイントがあったこと自体が「発見」でした。こんなに苦労して登ることもなかったのかな。いずれにしても「ヒト」を見ると安心するもので、この日はやや落ち着いて撮影することができました。
「日本海」通過の時間帯。5月も下旬となると、中途半端に明るく、絵が眠い感じがします。それでもこの日は微妙に棚田の水面の輝きが残っており、何とか絵になったと思います。一週間前はもっと条件が良かったのですが、俗称「トワガマ」でしたので、俯瞰撮影での魅力は激減。やはり機関車は、この色に限りますね。
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